風邪をひき治らないひとこの冬当院にも風邪をひいて治らないのでやってきましたという患者さんが何人もありました。なぜか医療関係の方が多いようです。聞いてみますと薬をもらって飲みながら仕事には何とか行っていたのだがもう体がだるく動くのも大変になってきたのでどうにかしてほしいとうったえられます。電話から聞こえてくるその声は決まったように少し鼻にかかったこもったかんじの声で時々痰がからんだ咳をされているようです。みてみますとほとんどのかたの肌はつやなく青黄色で顔貌は疲れ切って気力なさそう。そして食欲なく朝は起きられない。からだがなんとなく寒いという。薬をいくら飲んでも効かないようなので困り果てているようです。風邪に抗生物質は効かないと知っているのだがつい....と話されることがおおいです。 こんなかたは鍼灸で結構はやく回復するものです。毎回目に見えて良くなる方が多いです。長引いたものは薬などで胃腸がくたびれそのため水分の動きが悪くなり痰が絡みからだもだるくなるので胃腸の働きを活発にして、そして肺の働きも一緒に高めてあげるととても効果的です。どちらかといえば灸をしてあげると気力が益しからだも暖まり心地良いものです。若い方には痕の付かないお灸を使いますので受け入れてもらえるようです。そしてこの事実をもっと世間の人が知ってくれたらよいのにといつも思うのです。 でも一番良いのは風の引き初めにはやめに休むなどすればよいのですがなかなかみなさんそうもいかないようです。 2016/02/10 |