症状はありがたいものとする東洋医学

東洋医学は辛い症状も体がしっかり病に対して抵抗していることで、ありがたいものとして受け取ります。

西洋医学

西洋医学は救急時やケガ、伝染病などには素晴らしき効果を発揮する医学。

だが、普段多く見られる病である腰痛、風邪ひき、めまい、生活習慣病などに対してそれほど優れた対処法がない。熱があれば熱さまし、痛ければ痛み止め、血圧が高ければただ血圧を下げるだけ、炎症があれば炎症を抑えるだけ、咳が出れば咳止めと・・・。対症療法のOn parade.。

そして軽いうちは、症状が無くなれば薬で治ったとほとんどの人は勘違いしている。
こんなことをいつまでも続けていれば深刻な病になるかもしれません。

そのうち、これは何かおかしいと思い出す人たちが我々鍼灸院などにやってきます。

東洋医学

東洋医学から言えばこれらの症状はありがたいものなのです。まさに体がまだ健康でしっかり病に対して反応できていることなのです。注意信号が正常に働いていることなのです。

このありがたい症状がどこの原因からきているかというところを見つけてより深い部分から治してやろうとするのが東洋医学なのです。症状を誤魔化すのではないのです。

治すということは手間がかかる

それゆえ、治るということ、治すということは時間と手間がかかるものなのです。

鍼灸術や漢方薬処方にしてもかなりの時間と勉強、修練が必要となり、高度な技術を習得した術者がたくさん生まれないのも問題点。現在の社会的に置かれている立場も弱いためメディアなどでもPRし辛く、されていても正確な情報が流されていないことが多く、テレビなどでもそれはどうかと思う宣伝をよく見かけますし、現代社会のシステムの中に入り切れない要素も多々ありなかなか普及しないことが欠点なのだとおもいます。

余談:治すことよりお商売する?

まあ鍼灸学校で数百万円掛かっているんですから儲けないといけない (-。-;)
古典鍼灸なんてまどろっこしいし難しいしなかなか習得できない、儲けにもならない、そこで手っ取り早く儲けるにはとなるのかもしれません・・・。

そこでますます本来の鍼灸術の醍醐味が失われていくことになります。

結局、一般の人たちには、大きな門構えのビルでたくさんのスタッフと近代的な医療機器がずらっと並んでいれば「何でもかんでも」そちらが良いと思うのは仕方ないことでしょうネ。

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