小便の出かたの異常と原因そして対策法

よく訴えのある症状と原因そして対策法をあげてみます。西洋医学でおもわしくないものでも良い結果を出せることがあります。

量が多く透明

おしっこの量が多く色が透明。こんな時はからだが冷えるため水分を出してそれを防ごうとしている時です。とりあえず寒くないようにしましょう。冷え性のからだを改善する治療をじっくりするとよいでしょう。

色が濁り粘る

おしっこの色は濁っていて粘りがある感じで泡が立つ。口が渇いたり水を飲みたがる。これはたいへん、あまりこてこてしたもを食べ過ぎ飲みすぎしないで、消渇病(糖尿病)のことがあるかもしれません。

からだが浮腫む

おしっこの色は透明で体にぽってと軽いむくみがある。肺の臓、脾の臓、腎の臓の働きがうまくいかずおしっこがやや出にくくなっている。医療にかかったが大したことないといわれたがよくならないとおいでになるかたがあります。ちょっと運動しましょう。歌を歌ってみるのもよいかもしれません。鍼灸術では肺、腎、脾を中心に治療することになります。

色が濃く量も少ない

おしっこの色が濃くなり量も少なくなる。これは熱がどこかにありその熱により体の水分が減ってしまっている。
どこの熱なのかによって治療が変わります。ちょっと慎重に診ていかなければなりません。

気持ちよく出ない、痛みがある

おしっこがしたくなるのに量は少ない。回数も多い。膀胱あたりの余計な熱が小便の出をわるくしている。
これにおしっこの渋りや排尿時の痛みがあるときは結石や泌尿器の感染、その他などが原因であったりする。よくある熱性の膀胱炎などは鍼で膀胱あたりの熱をとる治療をしますと即よい結果が出ることが多いです。

おしっこの出に勢いがなくひどければ漏らすことがある

おしっこの出に力がないし足腰が冷えやすい。これは腎の臓の働きが弱っています。
おしっこが終わったのにまだ少し残って出てくる。これは膀胱のしまりがうまくできない状態です。
高齢になると腎の臓が弱ってきて一緒になって働く(母子関係にたとえられる)膀胱のおしっこをためておく働きがわるくなり回数が多く、待ったなしの状態にもなる。この上に肺の臓と脾の臓の働きが低下すると夜間のおしっこの回数が増えてくる。
これらは歳をとってくると誰にでも起こりやすくなることです。このほか足が浮腫むことも多い症状ですがこれも腎の臓の働きを高めてやる治療をすることになります。高齢のかたのおしっこの異常は基本的に腎の臓を強めて膀胱の働きをよくし老化を防ぐ治療をするとよいです。腎兪や関元などのツボを使いお灸をするのもよいでしょう。

このように東洋医学(*注)では小便は腎の臓が中心にその作用をつかさどっているとされています。普段から腎気を低下させないよう長時間の過労、睡眠不足、過度な房事、また下からの冷え込みなどには注意しましょう。

(*注)中国古典医学

コメント

タイトルとURLをコピーしました