
中国古典医学では小便の出方について面白い考えかたがあります。
人間のからだを樽としてみる
人の体を樽にたとえてみることにします。その中に飲んだり食べたりした水分が入ってきます。この水分がうまく出入りすれば体調に問題ありません。ところが加齢などによりだんだんとこの出入りのバランスが崩れて浮腫んできたり夜間にたびたびトイレに行くことになります。
上の栓
樽の上に栓がついているとします。これを開閉調節するのは「肺の臓」が役割をしています。
下の蛇口
下の出口である蛇口は「腎の臓」「膀胱の腑」がつかさどっています。往々にしてこの蛇口のほうに問題が出ることが多いものです。
下の蛇口を開いてみる
下の蛇口だけ開くと水は出ますが勢いはありません。小便ぽたぽたです。そのうえ歳とともに腎気も衰え膀胱の締まりもわるくなり出始めも終わりもすっきりしなくなるのが加わるのがふつうとなります。
上の蛇口を開いてみる
上の栓を開いてみるとどうなるでしょう。水は勢いよく出ることになります。
肺の臓は水分を上から散布する働きをするのです。
面白い考えかただと思います。肺の臓も小便を出す働きに加勢しているのです。意外とじっとしていると小便の出がよくないことがあり少し運動するとよくなったりします。
小便は各臓器が協調してこそ気持ちよく出る
この医学では小便が出るには腎の臓、膀胱、肺の臓も、そして脾の臓、また肝の臓までもが関係することになります。これらがうまく協調できてこそ気持ちよく小便が出るというわけです。
小便の出に関していろいろな症状がありますがここでは生理的な働きというものを書いてみました。
問題は病理そして症状の改善策ですがこれはたいへん….続く…か?
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