
何事も相性というものがあるものです。
美容院も飲み屋さんも鍼灸院だって医者だってみな相性が要る
はじめていく店は何か不安があるものです。
まずどんな雰囲気の店なんだろう?どんな人がやっているんだろう?
じぶんの期待することをかなえてくれるところなんだろうかとあれこれと思いはいっぱいです。
特にからだに関することにはその思いはつよいものです。
長く鍼灸院を続けていますと相性というものがいかに重要な要因であるか痛切に感じます。
もちろん技術がなければだめなのですがそれ以上にこの相性というものが大事かと思います。
体質の相性が良いこと
お互いの体質が合うということは鍼灸施術に重要なこととなります。
暑がりの人に寒がりの人のことがわからない、痛がりでない人が敏感な人のことはわからないようなもので、体質が違えば相手のことが分かりにくい、当たり前のことです。
施術者と被施術者の体質が全く合わないため施術結果がおもわしくないということになったりします。
価値観の相性が良いこと
黙っていても雰囲気で相性が合う合わないはなんとなくわかるもの。
その奥にあるものはお互いの価値観のような見方考え方がある程度共通していることがあるのではないでしょうか。
その価値観が違っているといくら良い施術をしても気に入ってもらえないし残念な結果となってしまいます。
反対に、合えばお互いに施術の技術を倍加してよい状態になったりすることもあるものです。
たまに術者が反対に救われていたりすることさえあります(笑)
それゆえ技術レベルが違っていても我々の業界で「なりわい」が成立するのでしょう。

若い頃からいろんな勉強会研修会へと行きましたが、たいへん高名で「名人」といわれる鍼灸師でも、ああこの人の治療は受けたい気持ちにならないなとおもうことはよく経験するものです。また、もうだめという時には有名でなくともあの先生に脈をとってもらいたいものだと思うこともあるものです。
要するに万能な施術者などいないということでしょうか。
できれば宣伝などに迷わされることなく、いろいろと施術をお受けになってみるときっといい相性の施術者に出会えることでしょう。
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