見えるものだけの世界から見えない世界へ 奇蹟がいっぱいの「ルカによる福音書」を拾い読みする楽しさ

昔から聖書の中の「ルカによる福音書」を拾い読みするのが好きです。イエスを取り巻く群衆の中のひとりの気分になりながら…。

ルカ

ルカは医者で、画才もあり画家の守護聖人とされているそうです。80数歳まで生き、当時としては長命であったのではないでしょうか。生涯独身であったそうです。

イエスによるたくさんの奇蹟治療

この福音書はたくさんの病治療の”奇蹟”が書かれていてこれは本当にあったことなのかもしれない、こんなことはあってもおかしくはないと読んでいきます。

イエスは言葉だけで悪霊を追い出したり、盲人の目に唾を吐き手を当てて見えるようにし、中風の人を歩かせ死人までよみがえらせる場面が出てきます。

わたしは次の場面の言葉に興味をおぼえて何度も読み返します。

…この女がうしろから近寄ってみ衣のふさにさわったところ、その長血がたちまち止まってしまった。イエスは言われた、「わたしにさわったのはだれか」。人々はみな自分ではないと言ったので、ペテロが「先生、群衆があなたを取り囲んで、ひしめき合っているのです」と答えた。しかしイエスは言われた、「だれかがわたしにさわった。力がわたしから出ていったのを感じたのだ」。女は隠しきれないのを知って…

見えるものだけの世界から見えない世界へ

「力がわたしから出ていったのを感じた」

この記述の神学的な難しいことはわたしにはわかりませんが、イエスがたいへん高度な次元に達した人であったとすればこのような力を持っていて、且それを生かせる環境が当時にはあったのではないのでしょうか?

イエスが神の子なら当たり前のことなのかもしれませんが…。

長く鍼灸師として仕事を続けていくうちに、忘れ去られ知覚されなくなってしまった存在があるのではないかと益々思うようになり、何事も、目に見えるものだけで判断し見えなければ無い、皆が感じなければ無い、気のせいで片づけてしまう傾向にある現代に疑問とおそろしささえ感じてしまいそうです。

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