脈診伝統古典鍼灸術 仁木鍼灸院


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過剰な刺激治療で悪化するお話 

じっとしているとだるく重い、肩も凝っている、動いていれば幾分まぎれる、気分もからだもすっきりしないとほんとうにこのような症状のかたをおおくみかけます。痛むので固い物を痛むところに押し付けてなんとか楽にしているというかたも最近いらっしゃいました。そして特に気になるのは治りたいので毎日のように施術治療を受けにいっているかたも多いようです。前回「なかなか治らない痛みのこと」でも述べたようにこれらは過剰な刺激によりさらに症状を悪化させてしまっているかもしれません。強く揉む
昔、坐骨神経痛で医療にもかかっているのだけれどずっと痛みが治らないという方がおいでになったことがありました。夜間など特に辛いと仰る。実は後でわかったことなのですが癌によるものでした。このようなものはまず最初に頭に入れておかなくてはなりませんがほとんどのすっきりしないだるい痛みは過剰な施術刺激(毎回同じ患部に同じ内容の施術を繰り返したりする)、また按摩器や電気治療器などに頻繁にかかる癖などが原因のひとつではないでしょうか。これらの治療器あるいは徒手などでますます強い刺激レベルにしないと「満足できない、もう目盛が最高レベルまで上げないと満足しない。こんなこころあたりがある方が案外たくさんいらっしゃるかも知れません。強くすれば気持ちいい、治らないのでもうその場だけでも楽になればよいと強くする、そんなことになっていたりしないでしょうか?たとえ鍼治療であってもこのような強制的に痛みをその場だけ楽にするようなやり方をすれば同じことになるでしょう。そして結果として前述のような泥沼の症状悪化から抜け出せなくなるのです。

それではこんなときどうすればよいかということを前にも書いたのですが本当に信じられないような接触するだけの鍼や小さなお灸を数か所でよいので灸痕がつかない程度にすえてあげることで楽になることがおおいものです。お年寄りの方の夜間痛などとても楽になってよく寝られるようになったと感謝されたりします。

過剰に刺激を受けてもう「くたくた」になったところの回復力を高めてあげるとよい結果になるのですがしかしこのテクニックは微妙です。ここでもやはりやり過ぎはだめなのです。肌のつやがさっと明るく張りが出た時が最高状態、「見逃してはなりません」。もちろん全身状態も同時に良くしなければいけません。ただここでも長年頑固に「この状態を続けてきたかた」では時間がちょっとかかることになります。治療すればすぐ楽になるのが当たり前と考えていたりして、残念なのですがせっかく来院されても脱落してしまうこともよくあるものです。


2016/03/29

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