脈診伝統古典鍼灸術 仁木鍼灸院


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 てい鍼を使うための「糸電話練習法」

てい鍼の項目に関心が御有りになる方が多いようなので私なりのてい鍼を使うための練習法を書いてみたいと思います。

最初はてい鍼を持って押し手をつくり皮膚に当ててもただ金属の物体を持っている感じしかしませんが、これは意識の集中が旨くできないためだろうと思います。まさに「気が感じられない」のです。そこでこんなふうに気を感じる練習法を表現してみると分かりやすいかも知れません。
  糸電話(ゴゴンのイラスト素材KANさんより)

小さいころ糸電話を作って遊んだことがあるでしょうか?あの糸の先についた筒状の部分が押し手の接地面に(送話器側)、もう一方の筒(受話器側)をちょうど自分の額の中央に当てているというイメージをしてみるのです。そしてその間の糸は当然ピーンと張っていなければ音が聞こえないように、イメージした糸をできるだけ張って気の去来を聞く(感じる)ようにします。はじめは疲れますし肩に力が入るかもわかりません。そうするうちに押し手の下あたりや押し手全体、前腕や上肢全体にフワ〜と温かいような、またジリジリするような、あるいはザワザワと蟻の大群がゆっくりとやってくるような感じがするかも知れません。これらの感じがすこしでも分かれば後はしめたものです。実際の臨床の場で何度も使えばよいのです。そしていつまでもこの練習法を続けると疲れますので気感が安定してつかめだしたらこんどは額の糸電話の筒(受話器側)を下腹の丹田あたりに持っていくようにします。そうしますと体の力も抜けやすくまた施術による疲れもたいへん少なくなるものです。ここの丹田に重心がありますと術者の気の動揺が無くなり少々の施術上の不足がありましても施術を受ける側を良いほうに持って行けるようです。何といっても巧く施術できた時の心地良さは受け手、術者、お互い体も気分も爽快にさせてくれるものです。

ちょっとついでにやってみようというくらいでは「気」は判らないかもしれません。しかしすぐにこの感触を掴める人もあるようです。またいくらやっても判らないこともあったりして残念ながら眉唾物と非難されてしまうこともあるようです。


2012/11/04
Regro